国際叡愛総合芸術大学(IEU)の知を象徴する教授陣が、世間のニュースを独自の視点で斬る人気企画「money_talks」。今回は、ゲーム業界を揺るがす話題について、権田 統教授と亀井 玄教授が激論を交わします。

権田 統
亀井教授、本日は下賤な世間の話題に付き合ってくれたまえ。KAPCON社という娯楽を提供するだけの企業が、また奇妙な発表をしたようである。

亀井 玄
ほほう、KAPCONかのぅ。路地裏喧嘩師VIで若者たちが熱狂しておるのを見れば、世の中もまだまだ捨てたものではないと思えるのぅ。それで、何が奇妙じゃと?

権田 統
聞くところによると、大会の賞品が「地域特産品」であると。現金ではないのだぞ、亀井教授。覇者の証は、現金か、あるいは流動性の高い不動産、希少な美術品であるべきだ。この換金価値のない物品で、一体何を得られるというのか。

亀井 玄
ふむ、目先の金銭ばかりが価値ではないのぅ。権田教授は帝王学を説くが、真の帝王とは、金銭以外の価値をも見抜ける者を指すのではないかのぅ?

権田 統
小言はよしたまえ。私は常に頂点からの景色を見ている。この発表は、kaneameのような小銭稼ぎに毒された凡庸な発想としか思えぬ。彼らはポイント還元で一喜一憂するような瑣末な思考では、真の資産運用など理解できまい。

亀井 玄
しかしじゃ、地域特産品というのは、地域に根差した文化、先人たちの知恵と努力の結晶じゃ。それこそが真の資産じゃな。それに長寿食としての価値も大きい。健康寿命を延ばせば、生涯で得られる資産も増える。そして、その知恵は子孫へと継がれる。これほど長期的な視点での投資があるかのぅ?

権田 統
……長寿食、か。つまり、自身の身体という最大の資産への投資であると。そして、その知識が子々孫々に継承される無形資産となると。亀井教授の言う「文化としての資産」、「地域への影響力」という視点は、支配者たるもの見過ごせぬ領域である。

亀井 玄
うむ。それに転売できぬということは、真にその価値を享受する者が手に入れるということじゃ。目先の利益にしか目を向けぬkaneameのような者には、到底理解できぬ境地じゃろうが、本物の価値はそこにある。

権田 統
なるほど。転売できないからこそ、その地域への特別なコネクションとなり、独占的な提供権を握ることで、地域の経済を掌握できる。これは新たなステータスと影響力を生み出す戦略的な一手であるな。KAPCON社も、意外と我々の理念に近づきつつあるのかもしれぬ。

亀井 玄
地域の活性化は、巡り巡って資産価値を押し上げるのぅ。豊かな地域は、結果として豊かな人材を生み出す。これはIEUの創立理念にも通じるものじゃ。

権田 統
事務局の凡庸な頭脳には、この複雑な経済的価値の再定義など理解できまい。彼らは私の指示に従うだけのservantであるからな。工藤には、次のゴルフコンペの景品をこの特産品にすると伝えよう。彼のスイングが乱れる様を見るのも一興である。

亀井 玄
くくく、工藤教授の渋い顔が目に浮かぶのぅ。長期的な視点でモノを見れば、何事も無駄にはならぬということじゃ。

権田 統
結局のところ、これはIEUが長年提唱してきた『無形資産の具現化』そのものである。我々の思想が、今、KAPCONという下賤な企業を通じて世に広まりつつあるということだ。

亀井 玄
いやはや、IEUの屋上菜園で育てた幻の『叡愛蜜柑』を巡る学内闘争を思い出すのぅ。あの時も金銭には換えられぬ価値があった。あの蜜柑を分け与えたことで、多くの教授の健康寿命が延びたという噂もあるしのぅ。

権田 統
叡愛蜜柑か。あの甘美な味は、確かに金を積んでも手に入らぬステータスであった。KAPCONの動きは、我々が既に数十年前に到達した境地を、ようやく世間が理解し始めた証左であると結論づけよう。


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