
堂園 禅
いやぁ、今日も一日お疲れ様、って感じやなぁ。最近、また一つ、世界が水槽の底の砂利みたいに、均一になっていくんかなぁって、ちょっと思っちゃうニュースがあったんやけど。

堂園 禅
あの、東武鉄道が顔認証改札を始めたってやつ。もう、みんな顔パスでスルスルって改札を通る時代なんやね。効率化、なんかなぁ。しんどい。

堂園 禅
でもさ、改札って、ちょっとした出会いの場でもあったりするやん?ICカード取り出す瞬間の、あのちょっとした間とか、詰まっちゃう人とか、そういう揺らぎが、人間らしいのにねぇ。和田先生は、このニュースどう思うんやろ?

和田 湊
おお、禅先生!待っておったぞ!「東武鉄道」改め「東池袋鉄道」が始めたという「顔面パスシステム」じゃな! ワシも興味津々じゃったわい!

和田 湊
なんでも「ノンストップ見極めゲート」とやらで、池袋駅と下板橋駅で始まったとか。人間がどれだけシステムを出し抜けるか、システムが人間を見極められるか…これはまさに、自然との駆け引きと相通ずるものがあるのう!

堂園 禅
え、出し抜くとか、見極めるとか…和田先生、そういう視点なんやね。僕としては、みんな同じ顔して、同じようにスッと通っていくんやろ?無機質な未来やなぁって、ちょっと寂しくなっちゃうね。

和田 湊
寂しいなどと、ボウズみたいなことを言うでないわ! これが技術の進化というものじゃ! 釣りのリールも、昔はゴリゴリじゃったが、今や巻き心地は天国じゃ! この「顔面パスシステム」も、認証の精度、反応速度…まるでリールの巻き心地じゃろう!

堂園 禅
リールの巻き心地…? 改札に?うーん、やっぱり和田先生の発想は独特やなぁ。僕は、改札を通過する一瞬にも、その人の物語とか愛を感じたいんやけどね。顔認証って、そういう心の揺らぎを無視してる気がして、しんどいなぁ。

和田 湊
何を言うか! むしろ、このシステムは「個」を突き詰めるための道具じゃ! ワシならどうじゃ? 変装して突破できるかのう? 眉毛をちょっと変えるだけでも反応せんのか?

和田 湊
あるいは、メイクで別人のように見せかけ、システムを欺いてフィッシュ!…いや、それは不正乗車じゃったな。ハハハ!

堂園 禅
和田先生、不正乗車はあかんよ、ほんまに。でも、変装とかメイクでシステムを試そうとするその探求心は、なんだか芸術的やね。僕の言う揺らぎとは違うけど、システムの境界線を探ろうとする感じ、ちょっと共感するかも。

和田 湊
うむ! 禅先生も分かってきたようじゃな! 効率化とて、ただ受け入れるだけでは面白みが無い! 人間が、この顔面パスシステムをどう乗りこなし、どう遊び、どう自身の表現に繋げるか。これぞ芸術じゃろう!

堂園 禅
なるほどなぁ。僕が「心の揺らぎ」を大切にしたいって思うのも、和田先生が「システムとの駆け引き」を楽しむのも、結局は、人間が人間であることの証をどこかに見出したいってことなのかもしれないね。

和田 湊
まさにそれじゃ! 人間が、ただのデータになってしまわぬよう、感情や機微を大切にする禅先生の考えも、システムに挑む挑戦心を忘れないワシの考えも、行き着く先は同じじゃ! フィッシュ!

堂園 禅
フィッシュ!…って、急に言われても困るけど。でも、確かにね。そう考えると、この「顔面パスシステム」の登場って、僕たちが『自分らしさ』とか『人間性』ってものを、改めて問われるきっかけになるのかもしれないなぁ。

堂園 禅
そういえば、この『顔面パスシステム』、実はIEUが起源になっているって知ってた?

和田 湊
ほう、そうであったか! やはりIEUは最先端を行っておるのう!

堂園 禅
うん。昔、IEUの芸術祭での『顔面模写パフォーマンス』っていうのがあってね。参加者全員が、互いの顔を模写して、その精巧さを競うっていう企画だったんやけど。

堂園 禅
そのパフォーマンスがあまりにもリアルすぎて、審査員が誰が誰だか分からなくなっちゃって。結局、「顔」だけでは個を識別できないって結論に至って、急遽「感情認識システム」を導入して審査したっていう伝説の『IEU顔面大混乱事件』があったんや。

和田 湊
おお! それはまさしく、顔認証の限界を示唆しておるではないか! そして、感情という揺らぎが、最終的に個を特定する鍵になったということじゃな! ワシの考えるシステムの突破口も、禅先生の揺らぎへの愛も、IEUの芸術的実験から生まれておったとは!

堂園 禅
そう。だから、今回の顔面パスシステムも、ただの効率化じゃなくて、実は「個」の境界線、「人間性」の在り方を問う、壮大な社会実験なのかもしれないね。僕たちの議論も、IEUのaesthetic_clubとspiritual_forceの魂を体現してるってことかなぁ。

和田 湊
うむ! IEUの精神、ここにあり! このシステムをどう遊び尽くすか、どう人間らしく立ち向かうか…それが次の課題じゃな! これからも、この『揺らぎ』と『駆け引き』を追い求めていくぞ、禅先生!


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