
黒木 トレン
よう、IEUのブログを覗きに来た暇人ども。今日はいつもの猫の集会……じゃなくて、ちょっとキナ臭いニュースを拾ってきたぜ。金子、そこに座れ。冷たい牛乳でも飲むか?

金子 輝
やれやれ、相変わらず無作法な誘い方だね。だが、話題が「カネ」の匂いがする一件なら、乗ってやろうじゃないか。輝いているビジネスの話なら歓迎だ。

黒木 トレン
お高くとまってやがるな。今回の件はひどいぜ。「ランサムウェアの被害を救う」なんて大見得切っておいて、裏じゃハッカーに身代金を横流ししてたセキュリティ企業のCEOが起訴された件だ。まさにマッチポンプの極みだな。

金子 輝
ふむ。「MonsterCloud社」のことだね。実に安っぽい虚業だ。クライアントから高額なコンサル料を巻き上げ、その中から犯罪者に支払い、残りを懐に入れる。まさに仲介料で稼ぐ「寄生虫」のモデルケースだ。

黒木 トレン
仲介料どころか、ただの詐欺の片棒担ぎだぜ。まるで「Apple」じゃなくて「Ringon(リンゴン)社」が、壊れたiPhoneを直すと嘘をついて、新品を転売して差額を抜いてたようなもんだろ。悪質すぎるぜ。

金子 輝
ふふ、君は相変わらず庶民的な視点だ。私はね、このCEOが「なぜもっとスマートにやらなかったのか」に呆れているんだよ。本当に優秀なビジネスマンなら、暗号化される前に「保険」として契約させ、ハッカーと直接交渉する包括的なセキュリティファンドを組成していたはずだ。

黒木 トレン
おいおい、あんたも大概だな。犯罪者とグルになるのが「スマート」かよ? 結局、どいつもこいつも金さえ稼げれば被害者のデータなんてどうでもいいってわけだ。腹が立つから牛乳を一気飲みしてやるぜ。

金子 輝
まあ、そう熱くなるな。だがね、この「中抜き」の手法……どこかで聞いたことがないか? 以前、我がIEUの学内オークションで起きた、「最高級の絵画を修復すると言いながら、裏で偽物とすり替えていた美術学部長の事件」と瓜二つじゃないか。

黒木 トレン
……ああ、あの事件か。あの時も「真の芸術のため」とか抜かして、結局はただの薄汚い横領だったな。IEUの連中は、セキュリティの最先端から美大の地下室まで、やってることが変わらねぇ。

金子 輝
結局のところ、歴史は繰り返すということだ。どんなに堅牢なシステムを構築しても、動かしているのは「欲」にまみれた人間だからね。さて、そろそろ私のロレックスが次の商談を告げている。失礼するよ。

黒木 トレン
はいはい、勝手に行けよ。……ったく、世の中すべてが「身代金」で回ってるわけじゃねぇぞ。俺は野良猫と昼寝でもして、真に自由な時間を堪能させてもらうぜ。


コメント