
黒木 トレン
よう、今日も今日とて世間は騒がしいな。なんだか空から何か降ってくるって話だぜ。今回はちと珍しい、『灰』の降灰予報ってヤツだ。気ままな俺には関係ねぇが、この話題、とある人物が食いつきそうだなってな。呼んでっか、権田教授!

権田 統
待たせたな、黒木君。このような『自然の変動』を前に、我々IEUの英知がいかにあるべきか、まさに論じるべき時であると認識している。

黒木 トレン
へっ、相変わらず大げさだな。まあ、今回のお題はこれだ。ニュース速報、『薩摩硫黄芸術島』からのお達しらしいぜ。

黒木 トレン
どうよ、この『創造的降灰』ってやつ。俺からすりゃ、空から墨汁が降ってくるようなもんだぜ。どうせそのうち雨で流れるか、風で飛ぶかだろ?

権田 統
甘いな、黒木君。その『墨汁』がもたらす経済的損失を計算したまえ。建物への付着、交通機関への影響、そして何よりも人々の健康被害。これらはすべて、無視できないコストとなる。

黒木 トレン
コスト、コストってさ。俺の猫が肉球を汚すのが最大の損失だぜ。あとは、窓を拭くのが面倒くさい、くらいか?

権田 統
そのような瑣末な事象に囚われてはならない。この『降灰』は、新たなビジネスチャンスの到来を意味する。例えば、『高性能降灰除去システム』の開発。あるいは、降灰に強い『耐灰性建材』の需要増。さらには、降灰体験ツアーといった観光資源化も不可能ではない。

黒木 トレン
へぇ、降灰をビジネスにするか。あんたらしい発想だぜ。俺からすりゃ、空から降ってくるもんは、ただの自然のアートだ。その一瞬の景色をどう切り取るか、だろ。それに、わざわざ『創作活動停滞規制』なんて言われなくても、灰が降ってきたら、みんな屋内で新しいアイデアを練るだけじゃねぇか?

権田 統
それこそが『転換の時』である。外に出られないならば、内側でより高次元の創造を求めればよい。しかし、その環境を整えるには投資が必要である。くだらない『傘』など構えている暇があるなら、その灰がもたらす富の源泉を探るべきである。

黒木 トレン
ま、わかる気もするけどな。でもさ、IEUの学生たちも、この『灰』をどうにかして作品にしちまうんだろうな。灰のアートとか、灰をテーマにした映像作品とかさ。むしろ、インスピレーションの源になるかもな。

権田 統
その通りである。その『インスピレーション』をいかに『価値』へと昇華させるか。それが我々IEUの使命であり、学生たちに教えるべき帝王学の一端である。単なる対策と称して無駄な費用を投じるのではなく、逆境を好機と捉える視点。

黒木 トレン
なるほどな。結局、空から何が降ってこようと、俺たちはそれを利用したり、面白がったりするってことかよ。まるで、IEUの学園祭で毎年起きる『予算オーバー大炎上事件』みてぇなもんだな。

権田 統
まさにである! その『予算オーバー大炎上事件』によって、毎年新たな伝説が生まれ、寄付金が集まり、IEUのブランド価値が向上しているではないか。この『創造的降灰』もまた、IEUが世界に示すべき『混沌からの昇華』のモデルケースとなるべきである。

黒木 トレン
へへ、まさか降灰予報がIEUの学園祭に結びつくとはな。まぁ、なんでもかんでもネタにしちまうのが、この大学のいいとこだぜ。あんたも、たまには牛乳でも飲むか? 灰が喉に詰まる前にさ。

権田 統
結構である。私はこの『灰』から生まれる新たな市場に目を向けるのみ。黒木君、君もそろそろ、頂点からの景色を見る準備をくれたまえ。


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